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用語集

24時間表示

この特別な時間表示は、ワールドタイム表示を備える自動巻きキャリバーDUW 5201を搭載したノモスの腕時計のみ可能としています。他のすべてのノモスキャリバーと同じく、DUW 5201も自社製であり、熟練された時計職人によってドイツ グラスヒュッテで製造されています。このキャリバーは、24時間の間隔で1回転する追加のツツ車を備え、これは3時の位置にサブダイヤルとして表示されています。これにより、ホームタイムゾーンが朝なのか夜なのかひと目で確認できます。

ATM(気圧)

この数値は、時計のケース内に水が浸入するのを防ぐのにどれだけの圧力に耐えられるかを表します。ノモスの時計はドイツの防水性基準によって3、5、10、20気圧の防水性があります。防水性3ATM(3気圧防水)の場合、水しぶきや軽いシャワーがかかる程度、または手を洗うときのような状況では問題ありません。5気圧防水ではシャワーを浴びても大丈夫です。10気圧、20気圧防水の場合は水泳ができ、とくに20気圧であればダイビングも可能です。しかし、どの時計でも1年に1回程度の防水機能検査をすることが望まれます。

DUW緩急装置

DUW緩急装置は、ノモス グラスヒュッテが開発した、緩急微調整システムで、微調整ネジが不要です。Deutsche Uhrenwerke NOMOS Glashütteの超薄型キャリバーの特別な機能に合わせて最適化したものです。

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GMT

GMTとはグリニッジ標準時(Greenwich Mean Time)のことで、ロンドンの近く、グリニッジにある子午線における時間のことを言います。たとえば、ドイツの現在時刻はグリニッジの時間帯とは異なるので、グリニッジ標準時に1時間を加えます。ニューヨークであれば6時間を引きます。

NOMOS ノモス プラスティスコープ

ノモス スライドビューア、別名プラスティスコープを使えば、ご自宅の快適なリビングルームからノモスの腕時計製造施設を訪れることができます。ボタンを押すだけで、調整、精密加工、組み立てなどを含む5つの異なる作業工程を見ることができます。もともと、1950年代から1980年代にかけて旅行のお土産として人気だったプラスティスコープは、現在でも幅広い人気があります。通常は昔のテレビの姿をしており、光を背にし、ルーペを通して見ることができる画像ディスクが入っています。シンプルなクリック機構が歯車を動かし、画像を前の位置に動かすことで、「テレビ」にノモス グラスヒュッテの腕時計が映し出されます。

アソートメント

アソートメントという言葉は、フランス語で「選択」を意味する「アソルティモン」に由来します。腕時計のムーブメントでは、アンクル、ガンギ車、テンプで構成される脱進機の組立部品のことで、メインスプリングに貯留したエネルギーを正しい歩度で確実に針に伝える役目を一緒に果たしています。ノモス グラスヒュッテでは、独自のアソートメントを開発してきました。それがノモススウィングシステムです。 

アンクル

ムーブメント内のアンクルは、2本のアームが突き出たレバーで、船の錨のようにも見えます。両方のアームの末端には、ルビーの爪石が内側に傾斜する形ではめ込まれ、交互にガンギ車の歯とかみ合いながら、ムーブメントの円滑な動作-腕時計を巻き上げたばかりでも、止まる直前でも一定の動作-を確保しています。 

ガンギ車

ガンギ車の歯は非対称な形をしており、アンクルのアーム2本と交互にかみ合うことができます。そのたびにガンギ車が少しずつ回転しながら、その合間に一瞬停止します。つまり、ガンギ車は連続して動くのではなく、少しずつジャンプしながら動くのです。ノモスの腕時計では、ほとんど気づかないほどわずかなジャンプを毎秒6回繰り返しています。

グラスヒュッテ規則

2022年2月22日にドイツ連邦参議院によって制定された「グラスヒュッテ規則」は、ドイツ、グラスヒュッテの機械式腕時計のステータスを保護するものです。「Glashütte (グラスヒュッテ)」の原産地表示を受けるには、最低でも「必要不可欠な製造工程」の50%をグラスヒュッテで完了した腕時計でなければなりません。この工程には、ムーブメント製造、組み立て、最終検査などが含まれます。ノモス グラスヒュッテでは、グラスヒュッテ規則で定義される付加価値を最大95%まで実現しており、グラスヒュッテの社内でムーブメント開発から部品の製造、腕時計の組み立て、品質管理までのすべての主要な工程が実施されています。

ケースラグ(ホーン)

ラグとは、腕時計にストラップを留め付けるケースの部品のことです。ケースの上下に2本のツノ(ホーン)のような形で付いており、モデルによって幅がさまざまに違うため、それぞれの腕時計に適切なサイズのストラップを取り揃えています。

サファイアクリスタル

ノモスのすべての腕時計の特徴的な品質の証として、ダイアル面と、物によってはケースバックにサファイアクリスタルが使用されていることが挙げられます。サファイアクリスタルは非常に硬いことが特徴で、これに傷を付けられるのはダイヤモンドだけです。これによって、長きにわたって最高の読みやすさが保証されます。

シティディスク

シティディスク(または都市リング)は、機械式時計のワールドタイム複雑機構における重要な部品です。24時間ディスクと組み合わされ、1つのダイアルで24のタイムゾーンを見られるようにするものです。ワールドタイム表示用のこのモジュールを発明したのは、ジュネーブの時計師ルイ・コティエであるとみなされています。彼は、1930年代に回転するシティディスクを備えるワールドタイムムーブメントを初めて開発しました。 

ステンレススチール

ノモス グラスヒュッテでは、時計の素材に外科用の金属としても知られている316Lというステンレススチールを使用しています。この金属は肌にニッケルを溶出せず、ほぼアレルギーフリーです。

ストラップ

初めての腕時計は、1810年にナポリ王妃-ナポレオン・ボナパルトの末妹、カロリーヌ・ムラのために作られたと言われています。手首に携帯時計を着けるというアイデアを紹介したのは彼女です。当時のストラップは、髪の毛と金糸で編み上げるものでした。手首に機械式腕時計を装うストラップには、今日でも注目する価値があるでしょう。

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スーパールミノバ

スーパールミノバは、暗い環境で腕時計の読みやすさを大きく向上させる蓄光性塗料です。針に塗布され、数字とインデックスに使用されます。1960年代まで使用されていたラジウムベースの蓄光性素材と違い、スーパールミノバには健康上のリスクは一切ありません。
スーパールミノバは、多くのノモスの腕時計のダイアルに使用されています。特にスポーツモデルでは、蓄光性材料をさらに多く載せるために、金属が削られていることもあります。クラブやクラブ・キャンパスなどの日常使いの腕時計でも、長い時間、暗い場所での読みやすさを叶えます。


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ダイヤモンド・カット

ノモス グラスヒュッテでは、オリオンのアンスラサイト文字盤やオリオン38のグレー文字盤などのモデルでインデックスにダイヤモンドカットを採用しています。ダイヤモンドの先端を持ったツールが磨きをかけることでインデックスと文字盤全体に素晴らしい輝きを与えます。

ツインバレル

「香箱」は時計の動力の源であり、これを二つ持つことにより長く動き続けることができるのです。この特別仕様はゴールドモデルのラックスラムダだけのものです。これらの時計は他のノモス グラスヒュッテのモデルと大きく違い、2日後に巻き上げをする必要はなく、3日半、84時間も動き続けるパワーがあるのです。

テンプ

テンプは、腕時計のムーブメントのはずみ車で、ペースセッターの役目を果たし、ガンギ車を介して届くエネルギーを均等な振動に変換しています。これを腕時計では、繰り返しはずみ車を元の位置に戻すヒゲゼンマイで行います。その一定した推進力は、輪列を通して針まで伝わり、針は一貫して安定した歩度で進み続けるのです。ノモスの腕時計のテンワは、その静止位置から(アンクルのアームの片方がガンギ車とかみ合うたびに)、毎秒6回動きます-これは1時間に21,600回、1年間に1億8,900万回、ということになります。 

トノー型

「トノー」とはフランス語で「樽」を意味し、時計ケースの形を表します。ノモス グラスヒュッテではホワイトゴールドの素晴らしいケースを持ったラックスがこの形状です。二つのバージョンがあり、この時計はグラスヒュッテのこの上なく素晴らしい時計製作技術によって作られています。

ネオマティック

「ネオマティック」の称号は、ノモス グラスヒュッテの革新的な自動巻きキャリバー、DUW 3001、DUW 3202(ワールドタイム機能付き)、DUW 6101(日付機能付き)を搭載する全ての腕時計モデルに与えられるものです。これらの自動巻きムーブメントは、世界で最も薄いムーブメントの部類に入り、特別な設計とノモススイングシステムにより、高精度を誇っています。

ノモス グラスヒュッテのネオマティック・キャリバーについての詳細

ネジ込み式リュウズ

ネジ込み式リュウズは、20気圧以上などのより強固な防水性を実現するために採用されます。ネジ込み式のシステムによってリュウズはとても強固に締められるので、水泳やサーフィンなどの場面でも時計のケース内に水が浸入するのを防ぐことができます。ノモスのファンでマリンスポーツを好まれる方に、アクアシリーズの時計がお勧めです。このシリーズの時計なら気軽に波に臨むことができます。

ノモスのヒゲゼンマイ

ヒゲゼンマイは特に注目すべき部品です。人間の髪の毛よりも遥かに細い、極めて繊細な細長いスチールから作られるものです。これは脱進機の内部部品であり、腕時計のムーブメントの脈打つ心臓とも言えるものです。中心で、ヒゲゼンマイは天輪の軸である天真と繋げられています。外側の端は、ヒゲ持ちを介してテンプ受けに繋げられています。ヒゲゼンマイは、テンプが均一に振幅するよう確保することで、腕時計の全体的な正確性を維持します。ヒゲゼンマイの長さ、弾性、湾曲が脱進機の正確性を決定づけるのです。


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ノモス スウィングシステム

テンプ、ヒゲぜんまい、ガンギ車、アンクルなどから成る脱進機は、時を刻むテンポを司る部分であり、時計の精度、強度、耐久性に大きな影響を持ちます。ノモス スウィングシステムと名付けられた自社製の脱進機は、ノモス グラスヒュッテの自社内で開発・設計・製造のすべてが行われています。それまでスイスのたった一つの企業だけが供給していた時計の心臓部を、これだけ完璧に製作できたことはノモス社の高い時計製作スキルを証明しました。そして、ノモス グラスヒュッテにとっては独立宣言とも言えるのです。

ノモス ファミリーブック

ノモスの腕時計のデジタルファミリーブックです。いつ誕生し、誰が購入したのか、長い時計人生の中でどのような経験をしてきたのか、兄弟姉妹はどうしているのか、などが記載されている…というわけではなく、実際にはノモスの腕時計の所有者がその腕時計の所有権を登録できるものです。目録と、腕時計本体および保証書に記載されている登録番号またはムーブメント番号により、各時計の特定や識別が可能となっており、紛失時に役に立つ可能性があります。加えて、世代を超えて受け継がれていく腕時計の歴史の一部になることで、ご自身の腕時計にさらなる愛着を持つことができます。

ノモス ファミリーブックへの登録は、こちらをクリックしてください 

パワーリザーブインジケーター

ノモス グラスヒュッテは、ぜんまいを巻き上げることを忘れてしまいそうな方たちのためにパワーリザーブインジケーターを用意しています。この特許を取得したシステムは、時計のエネルギーがなくなってしまい再び巻き上げることが必要になる時を知らせてくれます。文字盤にパワーリザーブインジケーターを備えたキャリバーはテトラとタンジェント(日付表示付きと日付表示なし)、メトロとテトラ クリーネに搭載されています。ゴールドモデルのラムダにも文字盤の大きな部分を占める大型パワーリザーブインジケーターが付いています。

ファセット

磨き上げられたダイヤモンドや貴石などは様々な切削面によって輝きを与えられます。そして、ノモス チューリッヒの針もまた、そのような切削面を磨き上げた仕上げをすることにより、さらに美しくエレガントになっています。

ベゼル

ベゼルとは、腕時計のケースのガラスを囲む部分を指します。ベゼルは腕時計のガラスを保護するものであり、幅が広いほどその機能は優れたものとなります。同時に、ベゼルは絵や写真の額のように、腕時計のガラスの下に配置された文字盤を見せるものでもあるため、腕時計のデザインにおいても極めて重要です。
スポーツウォッチや、ワールドタイム表示機構などの複雑機構を備える腕時計の場合、ベゼルに他の機能を持たせることもできます。この場合、ベゼルは非常に幅の広いものとなることが多く、時間の目盛りやその他のマーキングなどが施され、一般的に回転可能となっています。ダイビングウォッチでは一方向のみ、パイロットウォッチでは双方向に回転可能です。このようなベゼルは、他のタイムゾーンや時間間隔の測定、速度の計算などの情報をすばやく把握するのに使用できます。 

ホワイトゴールド/ローズゴールド

ホワイトゴールドやローズゴールドは、金に銀や銅、パラディウムなどを混ぜた合金です。ノモス グラスヒュッテのまったく新しいホワイトゴールドとローズゴールドの時計はラムダとラックスです。

ホーウィン社製シェルコードバン

シェルコードバンはテキサスの農耕馬の臀部から採られており、その革は他と比べて非常に強く耐久性が高いです。シェルと呼ばれるほんの小さな部分から採れる上質な革がノモス グラスヒュッテのストラップになるのです。それは着用すればするほど良い風合いを増していきます。

メインスプリング

メインスプリングは小さな動力源です。巻き上げによるエネルギーを貯留して均等に輪列に送ります。そのために最適なメインスプリングは破損せず、捻じれや曲がりに強く、耐磁性、耐食性、耐疲労性を備えなければなりません。同時に、ムーブメント内でスペースを取らないよう可能な限り小さく、しかも特に大量のエネルギーを貯留して長時間のパワーリザーブを確保するには、可能な限り大きくなければなりません。ノモスの腕時計のメインスプリングは、ノモス グラスヒュッテ専用として特別に製造されます。

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ラグツーラグ寸法

腕時計のラグツーラグ寸法は、腕時計の上下2か所のラグの上端から下端までの長さです。ラグ幅と混同してはいけません。ラグ幅は、それぞれのラグの左右のツノのような部分の間隔で、腕時計に合わせるストラップの幅と一致します。腕時計愛好家の間では、ラグツーラグ寸法とノモスの腕時計のラグが重要な話題です。その理由の一つが、ノモスのラグ、ひいては腕時計のケースのさまざまな形状です。ノモス グラスヒュッテの腕時計は、モデルごとにケースのフォルムが違います。そしてラグは、全体のデザインと一体化した欠かせない要素なのです。

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ルテニウム・コーティング

ダークな色合いのクラブモデルの文字盤はルテニウムでコーティングされています。ルテニウムはプラチナ系の高貴な金属で、それにより素晴らしく温かみのあるグレーの色合いが与えられています。

ロジウム仕上げ

ノモスの多くの腕時計の針とアプライドには、ロジウム仕上げが施されています。ロジウムは、希少で人気の高い白金族であり、非常に硬いものの成形しやすい金属です。ロジウム仕上げを施す際、電気めっきを使用して、非常に薄いロジウムの層を表面に塗布します。これによって、表面が保護され、より洗練された見栄えとなるのです。こうして、素晴らしい白銀の輝きが生まれます。
 

ローマ数字

ローマ数字は、機械式腕時計の文字盤における古典的な特徴です。今日、「IV」として知られているローマ数字の4が、文字盤ではよく「IIII」になっていることが印象的です。この4はノモスのラドウィッグモデルの文字盤でも見ることができます。これは、腕時計における伝統であり、その理由には諸説あります。

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ワールドタイム表示

19世紀末、地球を24のタイムゾーンに分割するという合意が成立しました。西から東に、経度15度ごとに時刻が1時間進むという内容です。ワールドタイム機構を搭載したノモスの機械式時計では、これらすべてのタイムゾーンを同時に表示することが可能です。便利で冒険心があり、旅心を刺激する機構なのです。ノモス グラスヒュッテは、ワールドタイム機能を備える2つの自動巻きキャリバーを開発しており、その両方がドイツのグラスヒュッテで自社製造されています。DUW 5201は、チューリッヒ ワールドタイマーの腕時計などで時を刻み、極薄のネオマティックシリーズ用ムーブメントのDUW 3202は、クラブ スポーツ ネオマティック ワールドタイマーで使用されています。両方とも、24のタイムゾーンすべてを表示する都市名リングとセカンドタイムゾーンの24時間表示を備えています。

ワールドタイムの複雑機構についての詳細

亜鉛メッキ

亜鉛メッキは、電気を通した特別な水槽でコーティングをする技術で、電気分解という言葉でも表現されます。ノモス グラスヒュッテではこの技術を使うことで文字盤に特別な美しさを持たせています。

国境なき医師団支援コレクション

Doctors without Bordersとも呼ばれる「国境なき医師団」(MSF) は、国際的な独立医療・人道支援組織です。MSFは、紛争、伝染病の流行、災害の影響を受ける人々や医療から除外された人々に医療支援を提供しています。さらにMSFは、報道の注目を浴びない人道問題を報告することにより、必要に迫られた人々が声を上げる機会を提供しています。
ノモス グラスヒュッテでは、最も得意な方法-つまり腕時計で、その支援を支えています。2012年以来、国境なき医師団支援コレクションの特別エディションを作り続けてきました。今日までに、ノモスの古典的モデル、タンジェントとテトラの限定エディションのシリーズでMSFのために、100万ユーロを超える義援金を集めてきました。特にノモスの最新版タンジェント38は、国境なき医師団50周年という特別なマイルストーンを記念してリリースします。国境なき医師団のシンボルカラーで、緊急支援を表す色でもあるレッドで文字盤に12時を表し、その両方をさりげなく指しています。また、6時の位置に配した小さな記銘と裏蓋の特別な刻印も、この組織の重要な仕事に敬意を払うものです。

詳細はこちらLudwig neomatik für Ärzte ohne Grenzen

指針

最古の時計の針は、約5,000年前に作られた日時計の日影棒-というより、日影棒の作る影、と考えられます。自然に動くのは影だけだからです。自分で動く針のある腕時計の設計は、中世ヨーロッパで発展したもので、当初は針が一本だけのモデルでした。分針が必要になったのは、表示がさらに正確になった18世紀のことでした。ノモス グラスヒュッテの機械式腕時計には、通常針が3本あり、秒針は中央を外れたスモールセコンドダイヤルの上を周回します。ノモスの腕時計の中で秒針のないモデルは、デュオと呼んでいます。

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文字盤

文字盤は腕時計の顔。機械式腕時計では、コーティングした金属-時には貴金属-を使うのが普通で、装飾的なポリッシュ仕上げもよく見かけます。文字盤が伝える情報は、印字や分割が何もないもの(ミニマルウォッチ)から12時間のバリエーションで分表示のあるものやないもの、そしていくつもの分割(スモールセコンドダイヤル)やその他の複雑機構による表示まで、モデル同様さまざまです。通常、ノモスの腕時計にはスモールセコンドダイヤルがあります。複雑機構を搭載したモデルは、さまざまな形式で日付、パワーリザーブ、セカンドタイムゾーン、ワールドタイムなどを表示し、特許取得済の技術もあります。

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日付回転機構

ノモス グラスヒュッテ独自の日付回転機構は、自動巻きキャリバーDUW 6101と手巻きキャリバーDUW 4601を搭載した腕時計モデルで見ることができます。日付はダイアルを取り囲み、2つのカラーマーカーが現在の日付を示します。この革新的な日付の表示は、機械式ムーブメントの構造によって実現しました。日付リングはムーブメントの周囲に設置されており、その結果として、表示がダイアルのちょうど端の部分に位置しているのです。

第二時間帯

「セカンドタイムゾーン」とは、腕時計のダイアルで2つ目の現地時間を表示する機能のことです。「GMT腕時計」や「デュアルタイム腕時計」と呼ばれることもあります。一般的に第二時間帯はサブダイアルで表示されます。外国に旅行している際、腕時計のメインダイアルは現地時間を表示することになるため、セカンドタイムゾーンによって自宅での時間を把握することができます。そのためこのようなサブダイアルはよく「ホームタイム表示」と呼ばれますが、当然ながら、この時間帯はお気に入りの国など、あらゆる場所に設定できます。セカンドタイムゾーンは、メインダイアルの第二時針とダイアルの端またはベゼルにある24時間目盛りで表示されることもあります。この目盛りには回転可能なものもあります。例えば、ノモス グラスヒュッテが提供するタンゴマット GMTには、セカンドタイムゾーン機能が搭載されています。また、チューリッヒ ワールドタイマーとクラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマーにもセカンドタイムゾーン表示があり、さらにワールドタイマー腕時計として他の22個のタイムゾーンを見られるようになっています。

绒面皮革

ベロアレザーには肌合いがあり、しかも表面は柔らかです。より繊細な手首や小型の腕時計には、上質のカーフスキンで仕立てたベロアストラップをノモス グラスヒュッテでご用意しています。ヴィーガンの方向けに、高品質のアルカンターラ製もお勧めします。 

脱進機

アンクルとガンギ車で構成するのは、ムーブメントの脱進機、より正確に言えばレバー脱進機です。これは、歩度を制御するテンプに歯車系統を接続し、メインスプリングに貯留したエネルギーを整然と解放するための仕組みで、エネルギーを抑制せずに針に伝えることはありません。例えば、アンクルが破損して脱進機の効果が失われると、腕時計を巻き上げた途端に針が文字盤の上を走り回り、ほんの数秒で止まってしまいます。腕時計の脱進機は「アソートメント」とも呼ばれます。これはテンプも含めた呼び方です。 

複雑機構

腕時計作りにおいて、「複雑機構(コンプリケーション)」とは、時間、分、秒の表示にとどまらない腕時計の追加機能を指します。こうした追加機能には、ムーブメントをより「複雑」なものとする特別な切り替え機構や追加の部品が必要となります。複雑機構は、日付表示やセカンドタイムゾーン、パワーリザーブ表示などのシンプルコンプリケーションとグランドコンプリケーションに分けられます。グランドコンプリケーションには、永久カレンダーやミニッツリピーター、トゥールビヨンなどの特に洗練された機構が含まれます。ムーブメントにこれらの機構が複数組み合わされている場合、その腕時計は「グランドコンプリケーション」と呼ばれます。これは伝統的な用語でブランドによって異なる解釈がなされているため、「グランドコンプリケーション」の称号を得るために必要となる複雑機構やその数に共通の基準はありません。一つ明らかなことは、複雑機構は時計作りの技術における最高レベルの証であり、極めて小さな空間で技術力と創造性を披露するものです。

機械式腕時計における複雑機構についての詳細

 

軸受石

軸受石(受石とも)は、機械式腕時計のムーブメントにおいて極めて重要なものです。 ド・デュイリエとデボーフレ兄弟によって18世紀初頭に特許が取得され、現在においても、部品間の摩耗を最小限に抑えるため、時計のムーブメントにはルビーの穴石と穴の開いていない受石が用いられています。この発明以前は、腕時計職人たちはプレート、ブリッジ、コックの真鍮に穴を開けていました。20世紀初期からは、軸受石にはほぼ人工ルビーだけが使用されるようになりました。人工ルビーの性質は、ルビーの欠片を溶かして圧縮することで作られる「再構成ルビー」と変わりませんが、一般的により均一性が高く、インクルージョンも少ないため、作業しやすいのが特徴です。軸受石をセットする際は、圧入の高さが正確であることが重要です。ノモス グラスヒュッテでは、腕時計のムーブメントに応じて、職人があらかじめ分類した19個から41個までのルビーが機械で挿入されます。 

青焼き

ムーブメントの小さなネジや一部のモデルの針の色は、ヤグルマギクのような青色です。これらの小さなパーツは一定の温度でオーブンの中で焼かれ、このような美しいブルーの色になります。

黒染め

素材を硬化させる工程で、針は黒いコーティングが施され、耐腐食性を備えます。過去にはノモスのほとんどのモデルがこの黒染めの針を装備していましたが、今では一部の特別モデルのみに使用されています。たとえば「国境なき医師団」限定モデルがそれです。