
6.8. ストラップの測定
ノモスの腕時計のストラップは、何よりもまず着け心地の良さが特徴です。重視するのは、肌に触れたときの感触となります。スムースレザーかスエードなのか。ホーウィンレザー社純正シェルコードバンか、アルカンターラ社製ヴィーガンベロアなのか。テキスタイルかメタルなのか。全てを入念に検討します。ノモスでは、さまざまな素材やカラー、仕上げのストラップを取り揃えていますが、そのすべてのストラップは厳格な検査を経なければならず、例外はありません。見た目の基準を満たしているかどうかに加え、ラグの幅が適切がどうかも確認されます。ストラップはラグに対して、きつすぎても、緩すぎてもいけません。その確認のために行われるのが、ゲージテストです。まず、1回目のゲージテストでは、ストラップの先端がゲージに通されます。もしこれに入る場合は、幅が広すぎないということになります。2回目のゲージテストでは、ゲージに入ると失格になります。通ってしまうと、ストラップの幅が狭すぎるということになります。シンプルですぐに確認できる、信頼性の高いテストにより、時間をかけずに品質を担保できるのです。

6.7. 振り石の固定
ケースの裏蓋にクジラの刻印が施されているノモスの腕時計は、泳ぐときに着用可能です。ノモスでは、腕時計の防水性をさまざまな方法でテストしています。例えば個別テストでは、時計に特定の空気圧をかけ、ケースがわずかに変形するかどうかを確認します。何も変化が検出されなかった場合は、腕時計の内部で圧力が均等化されたことを意味するため、防水性がないということになります。複数の時計を同時にテストする場合は、容量法が使用されます。それぞれの時計は、一定の空気量しか保持できない専用のチャンバーに入れられます。この容積は、時計のモデルごとにあらかじめ正確に定められています。もし定められた空気容量を超えて空気が流れ込む場合は、腕時計内部に空気が流れ込んでいる証拠であり、問題です。しかし、ノモスの品質は運任せではないため、こうしたケースは非常に稀です。防水性に問題がある場合は、こちらの映像でご覧いただけるとおり、その腕時計はダイビングステーションに送られます。そうすると、水中で漏れが生じている箇所が明らかになります。

6.6. 防水性テスト
ケースの裏蓋にクジラの刻印が施されているノモスの腕時計は、泳ぐときに着用可能です。ノモスでは、腕時計の防水性をさまざまな方法でテストしています。例えば個別テストでは、時計に特定の空気圧をかけ、ケースがわずかに変形するかどうかを確認します。何も変化が検出されなかった場合は、腕時計の内部で圧力が均等化されたことを意味するため、防水性がないということになります。複数の時計を同時にテストする場合は、容量法が使用されます。それぞれの時計は、一定の空気量しか保持できない専用のチャンバーに入れられます。この容積は、時計のモデルごとにあらかじめ正確に定められています。もし定められた空気容量を超えて空気が流れ込む場合は、腕時計内部に空気が流れ込んでいる証拠であり、問題です。しかし、ノモスの品質は運任せではないため、こうしたケースは非常に稀です。防水性に問題がある場合は、こちらの映像でご覧いただけるとおり、その腕時計はダイビングステーションに送られます。そうすると、水中で漏れが生じている箇所が明らかになります。

6.5. 均一性試験
ノモスのムーブメントは、その精度に加え、他に類を見ない薄さが特徴です。当然、これは偶然の産物ではありません。革新的な設計と特別な材料特性に加え、部品自体の薄さや均一性も非常に重要です。ノモスのムーブメント内部では、各部品に割り当てられるスペースが非常に限られているため、隣り合う部品との間隔もそれほど広くありません。結果として歯車が回転するときには、上下に大きく動く余地は限られており、それ故時計師達は、歯車は特に均一に回転しなければならないと言います。だからこそ、ノモスでは、すべての部品を組み立てた後、カメラシステムを使った目視検査で、極めて高い精度で均一さを確認しています。こうすることで、限られたスペースでも精度を実現しているのです。

6.4. アンクル軸の圧入
アンクル軸は非常に短く、さらに短いピンがついています。アンクルはノモススウィングシステムにおいて中心的な役割を果たすため、その寸法と表面仕上げには完璧さが求められます。アンクルは、アンクルホイールの回転運動を前後の往復運動に変換し、そのたびに天輪に推進力が加わります。この推進力はごく小さなものではありますが、慣性を考慮すると、加速度を伴って力が伝達されます。摩擦もまた重要な役割を果たします。そのため、すべてが完璧でなければならないのです。アンクル軸を適切な高さに圧入することで、アンクルがアンクルホイールと天輪の間で理想的な位置に配置されます。転造加工されたホゾによって軸受けにおける摩擦が低減され、また、許容誤差を最低限に抑えることで、アンクルの直立性が保たれます。つまり、非常に小さな部品であるアンクル軸も、機械式腕時計の精度を支える上で極めて重要な役割を果たしているのです。

6.3. 品質保証: 触覚測定
触覚測定法は、測定用の端子での身体の接触で記録されます。言い換えれば、実に親密な測定法というわけです。現代の光学測定は、非常に迅速で正確です。それでも、時計のムーブメント製造においては、必ずしも十分ではありません。光や表面の質感、反射などの多岐にわたる影響により、一部の状況においては測定の精度が低下してしまうからです。こういう場合に触覚測定法が力を発揮します。内径であれ外径であれ、高さであれ輪郭全体であれ、手動であれ全自動であれ、方法さえわかればほぼどのようなことでも可能です。ノモス グラスヒュッテにいるような有資格の技術者だけが、様々な測定方法を正しく使用する方法を知っているのです。

6.2. ヒゲゼンマイの端を調節
ヒゲゼンマイの端である婉曲した部分は、エンドカーブと呼ばれます。かつては、内側にエンドカーブがあったこともありました。以前は、エンドカーブはスタッドホルダー、つまりテンプ受けに取り付けるように使用されていました。加えて、エンドカーブは時計のペースを素早く調整するのによく使用されます。なぜなら、テンプの振動である振動数に、ヒゲゼンマイの有効な長さを変更することで影響を与えられるからです。これが高い信頼性で、一定したテンポで起こることを確保するために、エンドカーブは中心から完璧な半径を保つ必要があります。これには鋭い目と安定した手さばき、それに豊富な経験が必要です。

6.1. サンドブラスト
ムーブメントプレート、3/4プレート、テンプ受けなどのノモスのフレーミングムーブメント部品のほぼ全ては、列を作ることなくこのカルーセルに乗ることが可能です。その際、サンドブラスト仕上げが施されますが、これには砂ではなく、微細のブロンズ粉が使われるため、非常に優しく作業されます。これで加工プロセスから生み出される様々な表面構造を平らにします。見た目が良くなるだけでなく、光学的測定に役に立つものであり、研磨の為に平らな表面を作り出し、端の部分も滑らかにするのです。そして、眺めるだけでも魅力的です!