手巻き腕時計

手巻き腕時計とは?
手巻き式腕時計は、機械式腕時計の原型となるものです。マニュアルウォッチとしても知られ、動作させるには、着ける人が定期的に巻き上げる必要があります。通常は、リュウズを時計回りに巻き上げますが、手巻き式時計の愛好家たちは、忙しい日々のなかで心を落ち着けるひとときとして、この小さな儀式を大切にしています。こうした手巻き式時計の使い方はシンプルですが、学ぶことは多くあります。以下に、知っておくべき重要なポイントをいくつか挙げました。

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手巻き腕時計の仕組みは?

リュウズが巻き上げられると、丸穴車や角穴車を含む一連の歯車が動き出します。これらの歯車が、腕時計のリュウズから主ゼンマイにエネルギーを伝送します。巻き上げられたゼンマイは、再びゆっくりと緩み始め、腕時計の動力となるエネルギーを解き放ちます。そこで働くのが、テンプ、ガンギ車、アンクルからなる脱進機と呼ばれるコンポーネントです。まず、エネルギーはガンギ車に伝送され、アンクルの2つの爪がガンギ車の歯と交互にかみ合うことで、テンワにエネルギーの脈動を伝送します。そこから機械式腕時計独特の「チクタク」という音が発生するのです。
では、手巻き腕時計と自動巻き腕時計とはどう違うのでしょう?

手巻き式時計は、手動で巻き上げることで機能しますが、これはリュウズを介して行われます。自動巻き時計の場合は、通常手首に着けている間に巻き上げられます。時計キャリバー内のローターが代わりに巻き上げの役目を果たすのです。

手巻き腕時計の使い方は?
重要な3つのポイントをご紹介します:
- 手巻き腕時計は、巻き上げる前に手首から外してください。その理由は?手首に着けたままでリュウズを使用すると、角度次第で巻き上げ機構に側面から負荷がかかることがあります。
- 明確な抵抗を感じるポイントに達したら、リュウズの巻き上げを止めましょう-それで巻き上げ過ぎから保護します。
- 完全なパワーリザーブを確保するため、パワーリザーブ時間が48時間未満の場合は、毎日巻き上げる習慣を着けましょう。
手巻き腕時計はどのくらいの頻度で巻き上げる必要があるのでしょう?

それはパワーリザーブ時間によって異なります。手巻き式時計のパワーリザーブは、通常24時間から56時間連続して使用でき、それに応じて1日1回または2日に1回巻き上げる必要があります。ノモス グラスヒュッテの大部分の手巻き式時計には、完全に巻き上げてから43時間(デイト機能のあるものは42時間)のパワーリザーブがあります。DUW 4601を搭載したノモスの腕時計の場合は52時間、ゴールドウォッチのラムダやラックスに搭載されたDUW 1001やDUW 2002のムーブメントは2つの香箱を持つツインバレルを採用しているため、最大で84時間のパワーリザーブを誇ります。
手巻き腕時計を着けずに置いておけるのはどのくらいの期間でしょう?

理論上は、いつまででも大丈夫です。そのうち腕時計はエネルギーを使い果たし、使う人がもう一度着けようと決心するまで、時の刻みは停止することになります。それでも内部の機械式ムーブメントに害が及ぶことはありません。

手巻き腕時計を巻き上げ過ぎてしまうことは?
手巻き腕時計を巻き上げ過ぎてしまう可能性がないとは言えませんが、ありがたいことにこの問題はあまり生じません。手巻き腕時計を巻き上げていると、徐々に抵抗が高まり、やがてリュウズに明確な抵抗を感じるポイントにぶつかります。それほどの力を加えずにこのポイントを超えて腕時計を巻き上げることは、非常に難しいのです。この抵抗は、メインスプリングで生じるものです。良好な状態である限り、メインスプリングをはじめとする腕時計の巻き上げ機構は、着ける人がリュウズを回すときの圧力に十分耐えることができます。
手巻き腕時計が完全に巻き上がったことはどうしてわかるのでしょう?
リュウズがこれ以上回転しない、という明確な抵抗を感じるポイントがあります。これは、手巻き腕時計が完全に巻き上がったということです。とは言え、手巻き腕時計を使用するとき完全に巻き上げる必要はありません。リュウズを何度か回せば、それで時を刻み始めるのに十分のはずです。その後は、リュウズを回すことによって何時間も使えるエネルギーを貯留することができます。腕時計がすべてのエネルギーを消耗し尽くしてから完全に巻き上げるには、より多くリュウズを回す必要があります。逆に、毎日腕時計を巻き上げていくらかパワーが残っていれば、何度か回すだけで明確な抵抗を感じるはずです。明確な抵抗を感じるポイントに達したら、その腕時計はパワーリザーブ時間全体を通して時を刻み続けます。
手巻き時計の利点
手巻き腕時計の利点は?

厳密に言って、もはや腕時計は必需品ではありません。最近は、時刻を知る方法が他にもあるからです。そこで手巻き腕時計を選ぶことは、腕時計作りの伝統遺産を身に着けるということです-それがあなたの価値観を明確に物語ることでしょう。手巻き腕時計を身に着けることは、機械式腕時計の高度な職人技を大切に味わうということです。特にサファイアクリスタルガラスの裏蓋を選んでいただけば、なおさらのことです。この裏蓋を通して、内部の精妙な手巻きキャリバーを眺めることができます。 より実用的なレベルでは、手巻き腕時計は薄めであることが多く、手首に落ち着きがよいという点も挙げられます。手巻きムーブメントには巻き上げローターがないため、腕時計の高さが増すことを避けられるのです。
手巻き腕時計は自動巻き腕時計より優れているのでしょうか?
腕時計の精度という点では、手巻き式も自動巻きも変わりません。ですから、機能性を考えれば、2種類の機械式腕時計のどちらが優れているとも言えないのです。ただし、明らかな好みがある方もいます。自動巻き時計がよいという方もいます-というのも、考える必要のあることが一つ減るからです。逆に、手巻き式時計を巻き上げるという日々の儀式を楽しむ方もいます。
あなたに最も適した手巻き腕時計を見つけるには?

今日、さまざまな手巻き式時計が流通しています。メンズ用とレディス用の両方があり、サイズや色も違えば、複雑機構やダイアルのデザインもさまざまです。どこから選び始めるかはっきりしない方のために、ノモス グラスヒュッテの腕時計を選択する際に役立つウォッチファインダーを作成しました。一般に、腕時計のサイズは決定的な要素で、ご自分の手首に合ったサイズである必要があります。最適なサイズを見つけるにはご自分の手首のサイズを知ることが重要で、巻き尺で確認するとよいでしょう。最適にフィットするには、ダイアルの直径が手首の幅より明らかに小さい(少なくとも10mmほど)必要があります。ただし、ケースもやはり重要な役割を果たします。そこで、さまざまなサイズの手首に着けた形式で可能な限り多くの腕時計の画像をご紹介します。
上位3タイプのご紹介:最高の手巻き腕時計
当然ながら、選ぶのは私たちにも難しいことです。スポーツモデルやクラシックモデルなど、さまざまなモデルをお求めの方がいらっしゃることと思いますが、メンズ用とレディス用向けの手巻き式時計を数点ずつ選定して以下にご紹介します。もちろん、ノモスは他にもたくさんの腕時計を提供しています。他のノモスのあらゆる腕時計と同様に、こちらにご紹介する製品もドイツのグラスヒュッテで開発され製造されたものです。
男性用手巻きドレスウォッチ
女性用手巻き腕時計
手巻きツールウォッチ
精度

手巻き腕時計はどの程度正確なのでしょう?
精度に関する限り、機械式腕時計には常に多少の許容誤差があります。例えばこれは、腕時計の使い方によっても異なります。気温や気圧の差、ちょっとしたショックや不規則な巻き上げなども影響することがあります。一般的に、ノモスグラスヒュッテの機械式時計は、1日あたり10秒未満の偏差を示します。この精度を確保するため、ノモスの機械式キャリバーには7日間にわたる6姿勢調整を行います。ノモス グラスヒュッテの腕時計は、文字盤とリュウズが全方向を向く姿勢で最高の精度を達成しなければならないのです。
今すぐ探す手巻き腕時計の正確性の根拠は?

すべての機械式腕時計に言えることですが、手巻き腕時計の正確性は、キャリバーの精度-特に、脱進機と呼ばれる調速用の部品で決定されます。そこで、ノモス グラスヒュッテの腕時計の大部分には、自社で開発して組み立てたノモススウィングシステムと呼ばれる脱進機を使用しています。そのため、ノモスの手巻き腕時計がサードパーティのサプライヤーに頼らず正確に時を刻むよう徹底できるのです。ノモスでは、クロノメーター規格に従ってキャリバーを調整することが可能です。つまり、自社の検査でも同様に高レベルの精度を達成することができるのです。
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手巻き腕時計は修理できるのでしょうか?

精巧に作られた手巻き腕時計であれば、永久にメンテナンスが可能です。手巻き式、自動巻きを問わず、すべての機械式キャリバーにはときおり時計師によるメンテナンスが必要です。検査では摩耗した部品を交換し、腕時計のメカニズムを滑らかにするオイルを新たにさします。機械式腕時計の部品は全て必要に応じて交換が可能です。
手巻き腕時計を大切に扱う方法は?
機械式腕時計に関して一般的に知っておくべきことは、こちらに記載しています。特に手巻き式の腕時計については、以下の点にご注意ください。手巻き式腕時計は、巻き上げ機構の片側に負荷がかかるような角度で力が加わるのを防ぐため、巻き上げの前に手首から外すことをお勧めします。
手巻き式腕時計の巻き上げ過ぎを避けるため、明確な抵抗を感じたら巻き上げを止めましょう。
ノモス グラスヒュッテの手巻き腕時計

ノモスの手巻き腕時計とキャリバーが特別な理由は?
他のノモスのあらゆる腕時計と同様に、手巻き腕時計も社内で設計され、組み立てられます。そして同様に社内で設計して組み立てた機械式キャリバーを搭載します。高級時計製造の世界を見渡しても、これは稀な組み合わせです。その結果、ノモスの機械式腕時計は一貫してグラスヒュッテ精神に溢れ、腕時計作りの膨大なノウハウの集積なのです。
ノモス グラスヒュッテの手巻き腕時計の利点は?

ノモス グラスヒュッテの手巻き腕時計は、受賞歴を誇るモダンなデザインとドイツ、グラスヒュッテの伝統的な機械職人の熟練技能の組み合わせです。また、ステンレススチール、18金、サファイアクリスタルガラス、ホーウィンレザー社製純正シェルコードバンをはじめとする高品質の材料でサステナブルに製造された長寿命の製品でもあります。つまり、いつまでも色あせない価値ある投資なのです。
